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2024.2.1 07:00ゴー宣道場

フードデリバリーと飲食店

ゴー宣ジャーナリスト木曜担当焙煎珈琲です。

「フードデリバリーと飲食店」
2月最初の記事は「飲食店」目線からの報告で始めます。

コロナ禍で盛んになったのが
「フードデリバリー専門の飲食店=ゴーストレストラン」
ゴーストレストランとはポータルサイト上では普通のレストランに見えますが、実態はマンションの空き部屋や店舗のキッチンを活用した実店舗が無いものです。
個人で飲食店を開業するには店舗代だけでも結構な費用がかかりますが、ゴーストレストランなら安価でしかも一人で開業できるのです。
しかし腕の良いこだわりの美味しい料理を出す、という人が集まってくれば良いのですが、現実はそうはいきません。
キッチン一つに30店舗もの洋食・中華・てんぷら・鰻等々色々な分野の「仮想店舗」が入っているところもあります。
もちろんそんな大量多種な調理ができるわけがないので冷凍食品に軽く火を通しただけ、というのが多いです。
そしてオーナーはコロナ禍で効率よく儲けようとしか考えていないので安価な外国人労働者に調理させます。
そう、ボドイが多いということです。
これが前述「出前館を使った錬金術」に利用されるとどうなるか。
結構な金額が流れるのは容易に想像できます。

そんなゴーストレストラン、私も色んなところで配達依頼を受けました。例を挙げると

↓国内最大手?KitchenBASEの店舗の一つ。

一番まともなゴーストレストラン。
キッチンも新品だし大体1キッチンに1店舗。

↓居酒屋が昼間ゴーストレストランをしている店舗

30店舗ほどの様々な店舗が入っている。
しかし調理をしている店員は一人。
「美味しい明太子と生パスタのお店 太陽のパスタ」
なんて長い名前がついているのが特徴。
ものすごく態度の悪い外国人が二人で運営している。

↓10坪ほどの閉鎖空間に20店舗ほど入っていた店舗跡

コロナが5類になったら空き物件になった。

こういうことを知らないで注文する消費者も問題です。
昨年末高島屋のケーキが崩れる、というニュースが話題になりましたね。
生ケーキを自転車で崩さないように運ぶのは至難です。
よく妻へのお土産に買って家についたら崩れていたなんてこともしばしば。
だからクリスマスケーキは冷凍しているのです。
早いところは夏ごろから作って冷凍保存しているのです。
崩れる、といえば寿司も同様です。
出前館案件で配達員が崩れた寿司を素手で直している様子が動画に撮られて話題になりました。

フードデリバリーを頼む消費者の多くが
「部屋の掃除のできないコミュニケーション障害の引きこもり」
なのでこんなことは知る由もありません。
フードデリバリーを頼むのなら少しはお店のことを調べ、寿司やケーキ、ラーメンや豚汁を運ぶことの至難さを考えましょう。

こんな汁物もこぼれない優秀な出前機(下図)をつけている配達員なんていないのですから。

 

 

 

プロフィール

東京都新宿区の直火式珈琲焙煎士兼販売店オーナー。
学生時代はほぼ昭和で平成元年社会人デビュー。
大手自動車メーカーに就職したのに6年で退職。
その後派遣を含めあちこち転職し続けて20年。
平成10年12月に脱サラしてようやく念願の独立。
趣味、というよりなくてはならないものが漫画。
草野球試合中にバットで殴られた事件で門下生に。

 

 


 

 

【トッキーコメント】
なるほど、実店舗に行って、店構えやその雰囲気、清潔かどうかとか、どんな人が調理しているのかを見ることは必要なんですねえ。
とはいっても、厨房の奥まで見ることはできないわけだし、疑い出したら、コンビニで売られているお弁当とか、食品工場で作られているものとか、誰がどうやって作っているのかを見ることはできないし、実際に時々不祥事が報道されたりするわけですが…。
食の安心安全と便利さをめぐる問題は深く、決してなくなることはありません。

 

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